恋人や夫婦の浮気を調べるために浮気調査を探偵に依頼して行ってもらう人もいれば、自分で浮気調査をやってみる人もいると思います。
浮気調査の方法はいくつかあるわけですが、浮気を調べようとしている人の中には、「浮気を調べるためなら何をしても良い」と思っている人はいませんか?
浮気調査でもやり方を間違うと違法行為として、調査を行った人が警察に逮捕されたり、浮気をしている人から裁判で訴えられたりする危険があります。
いくら浮気が許せないからといって、法律を破ってまで浮気調査を行うことはできません。
ここでは、どのような浮気調査が違法行為となるのか、違法な浮気調査についてまとめて紹介したいと思います。
他人の私有地に勝手に侵入したりする行為は、住居侵入罪や不法侵入となります。
例えば、浮気調査の依頼を受けた探偵が、調査対象者と浮気相手が一緒に居る場所を撮影するために、有利な撮影場所を確保するために、持ち主の許可なく他人の家の庭に侵入したり、一般人の立ち入りが禁止されている線路内や敷地内に立ち入ったりした場合には、不法侵入となり違法行為となります。
また、探偵に限らず恋人の家に合鍵を渡されていないのに立ち入ったりした場合も、不法侵入に該当します。
他人の持ち物を勝手に持ち出したりした場合、窃盗などの罪に問われる危険があります。
例えば、浮気している人のカバンから財布を取り出して、中のレシートなどを探っている場面を財布の持ち主に見られた場合、窃盗罪として言いがかりを付けられる危険があります。
また、他人の持ち物を一時的に持ち出して、後でその持ち主に返すなどの場合でも使用窃盗に該当するケースがあります。
パートナーの浮気を調べるために、パートナーが席を外したスキにスマホのパスワードを解除してスマホを操作し、メールや着信履歴、SNSのメッセージの内容を覗いた場合、不正アクセス禁止法違反となり犯罪となる危険があります。
また、スマホはプライベートな情報が多く保存されており、そのスマホを他人が許可なく覗く行為はプライバシーの侵害に該当する場合があります。
パートナーの浮気を調べるために、パートナーのスマホに遠隔操作アプリ、または監視アプリをダウンロートしてインストールした場合には、不正指令電磁的記録供用罪となり犯罪となる危険があります。
これは例え夫婦のスマホであったとしても、夫婦のスマホに勝手に遠隔操作アプリや監視アプリをダウンロードすれば該当する犯罪行為です。
探偵が浮気調査のために、調査対象者の車にGPSを仕掛けた場合、違法行為となります。
他人が持ち主の許可なく、他人の車や持ち物にGPSを仕掛けようとすれば、敷地内や私有地に侵入することになるため不法侵入となります。
また、GPSを取り付ける際に、車などを傷つけてしまった場合には、器物損壊罪に問われる危険もあります。
ですが、夫婦共有財産の車に、自分でGPSを仕掛けるのは違法行為とはなりません。
GPSの取り付けと同じく、盗聴器や盗撮カメラを仕掛ける行為は、不法行為として罰せられる危険があります。
他人のプライバシーを覗く盗聴や盗撮が不法行為となるのは当然ですが、盗聴器や盗撮カメラを調査対象者の自宅などに仕掛けるために侵入した場合は、不法侵入にもなります。
ですが、夫婦が自分の自宅にボイスレコーダーや監視カメラを取り付けることは違法行為とはなりません。
道路交通法や各都道府県が制定する迷惑行為禁止条例など、その他の法令や条例に違反するすべての行為が禁止されます。
例えば、浮気調査で車を使って尾行していたとして、法定速度をオーバーした速度で車を運転していれば、取り締まりをしている警察に停められる恐れがあります。交通違反をした場合は、その後の浮気調査はできなくなりますし、後日反則金を支払うことになります。
探偵が行う浮気調査は、法的に認められてはいますが、探偵が調査のためだからといってその他の法令や条例を無視して、調査を行える権利があるわけではありません。
ここでご紹介した違法行為となる浮気調査について、これから浮気調査を探偵に依頼しようと考えている人、または、自分で浮気調査をやろうと考えている人は、その調査が違法ではないか確かめてから浮気調査を行う必要があります。
探偵にすべて任せておけば大丈夫と考えている人もいるでしょうが、探偵がどのような方法で調査を行っているのか、探偵が違法手段を使って調査を行っていないか、浮気調査を依頼する人が探偵を監視する必要もあるということを覚えておいてください。